靖国問題 (ちくま新書)

この本の前半では、靖国神社に関して、感情・歴史認識・宗教・文化の観点から分析する。その切り口には非常に納得させられるものがあった。
ネットとかマスコミに出てくる論調は、この本で述べられている内容の一面だけで語られているものが多いように思う。ただし、内容的に靖国神社反対論がベースになっており、賛成派にとってはそれがどうしたと言うかもしれないけどね。


しかし、靖国神社の代替施設についての話では、著者の非武装論が強く出すぎていた。言いたいことはわかるんだけど、ちょっとナイーブな感じがした。この点で、ちょっとマイナス評価になったかな。

靖国問題 (ちくま新書)

靖国問題 (ちくま新書)