ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
この本で書いているブルーオーシャン戦略って、ニッチ戦略と同じじゃないのと勘違いしそうになるけど、両者は明らかに異なる。ニッチ戦略は既存の市場に中で独自性が発揮できそうなセグメントにターゲットを当てることだけど、ブルーオーシャン戦略は市場のスコープそのものの変革を目指すものだ。
確かに、この本で取り上げている、市場で独自性を発揮して莫大な利益を上げた企業には、ブルーオーシャンを実現している。その分析結果には納得できるんだけど、この本でも書いている手順を守ってもブルーオーシャンを達成できるかは保証されないんだよね。この本はその点も含めて書いているから良書だとは思う。世間にあるビジネス本は、ある一つの方法論を銀の弾丸として扱っているものが多いからね。
ぼく自身の仕事で会社全体のブルーオーシャン戦略を考えるなんてことはないけど、この本で述べられているツールは何かのときに使えるかな。
