邪魅の雫 (講談社ノベルス)
ようやく読み終えた。
800ページを超える作品を飽きずに読ませる筆力はたいしたものだ。
でも、妖怪小説らしさがないとか、憑き物の落ち具合が良くないとか、そして何よりも榎木津が普通の人になってしまったと、いろいろ不満点が残る。
次回作に期待と言いたいところだけど、どうせ再来年まで出ないんだろうな。それまでは、短編集でも読んでカタルシスを解消するつもりだ。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: 新書
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