第20回野辺山ウルトラマラソン、100キロ、その3

【八峰の湯から滝見の湯まで】
ようやくフルマラソン分走ったんだけど、タイムは4時間50分ぐらい・・・サブ12.5で予想していたタイムよりかなり遅い。
タイム狙いはあきらめる。


八峰の湯でドロップバッグを受け取る。
入っているのは、アクエリアスとサプリだけ。
シューズを交換することも考えていたんだけど、タグを取り替える手間を考えると、履き替えないで正解かも。
もっとも、路面を考えるとここまでトレランシューズで来るのもありだと思う。
次回どうするか悩む。


八峰の湯を過ぎても下り基調は変わらないんだけど、相変わらずペースは上がらない。
足は痛くなるし、またお腹の調子も悪くなってきた。
50キロ、59キロ、71キロのどこで止めようか考え始めるようになってきた。
このあたりが精神的に一番つらかった。


そうこうしているうちに50キロエイドに到着した。
このエイドの名物はそば。10人ぐらい並んでいるけど、せっかくだから列につく。
テントの中を見ていると、奥の方でそばを打っている人がいた。なんと、その場で打ったそばを提供してくれるんだ。
これは楽しみ。
出てきたそばは本当に美味しかった。5分以上待った甲斐がある。
その後は3回目のトイレ休憩。
このエイドで10分以上休んだんだけど、レースを楽しみたいという思いが出てきた。
「自分からはリタイアせず、行けるところまで走ろう」という気持ちで50キロエイドを後にした。


50キロを過ぎると30キロ近く登り基調になる。
きついけど、ゆっくり進んでいく。


54キロを過ぎると、4キロ以上続く折り返し区間になる。
普段ならきつく感じるんだけど、仮装ランナーに声をかけるくらい余裕がある。
復路のランナーたちを見ながら走っているうちに59キロのエイドに到着した。


このエイドには、ウエアの入ったドロップバッグを預けていた。
シャツ・キャップ・タオルと上半身だけ着替えたけど、気分はリフレッシュできた。
10分ほど休んで対面区間の復路に向かう。


折り返した後は下り基調になるし、往路のランナーを見るとちょっとだけ優越感を感じるんで、やっぱり気分は楽(^_^;
2キロほど走ったところでかみさんとすれ違った。元気がなさそうに見えるのが気になるなあ・・・


62キロ過ぎで対面区間は終わり、滝見の湯まで8キロの看板で左折する。
ここから上り坂がきつくなる。
挫けないように電信柱作戦を発動する。電信柱作戦って電信柱1本分歩いたら、X本は走ること。どのくらい走るかは坂道のきつさで変える。こうすることで、完全に歩きモードに入るのを防止できる。


65キロ付近に宴会隊さんの私設エイドが出ていた。
宴会隊さんといえば、去年の信越五岳で大変お世話になった。
この野辺山でもちょっと元気をもらうことができたなあと、気分よく走っていたら、いきなり転倒!


側溝の蓋の穴に足を引っ掛けてしまったみたいで、左膝を痛打した。
軽い痛みはあるけど、幸い走りには影響がない。
それよりも股関節など他の部分の痛みが気にならなくなり、よかったかもと軽く考えていた。


68キロエイドで膝を見たら、血だらけ(・o・)
エイドのスタッフに声をかけたんだけど、医療スタッフは次の滝見の湯じゃないといないとのこと。
水で傷口を消毒して走り始める。
傷口が気になり立ち止まる回数がちょっとだけ増えた。
それでも、走り続け、しばらくすると右手に滝見の湯が見えてきた。


ようやく71キロ、滝見の湯に到着した。


続く・・・