2014年8月の記録
2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6441ページ
ナイス数:699ナイスきのう何食べた?(9) (モーニング KC)の感想
シロさんがどんどんケンジのことを大切に思うようになってきたと思う。佳代子さんが作った簡単ローストビーフが気になる。作ってみたいけど、ぼくもシロさんと同じくいい牛肉を使うのに躊躇しちゃいそう(^_^;
読了日:8月31日 著者:よしながふみ銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)の感想
この巻になって物語の進み方が急加速したような気がする。このままエンディングに向かうのかな。もっとじっくり読みたい作品なだけに気になる。
読了日:8月30日 著者:荒川弘ペン太のこと(1) (イブニングKC)の感想
たまたまモーニングで読み切りを読んでペン太のことを知った。それでコミックスを読んだけど、ネコ飼いにとっては共感できることが多すぎる。「あの日あの時」を読むといずれ来るであろう我が家のにゃんこ達との別れを覚悟しなきゃという思いが強くなる。その日が遠いことを祈っているけど。
読了日:8月30日 著者:片倉真二感染遊戯 (光文社文庫)の感想
連作短編形式で話によって主人公は変わる。けど、ガンテツが主役の一冊って感じ。 本編だと姫川玲子の敵役的存在で嫌みを感じている。この本でもガンテツの本質は変わらないんだけど、なんか愛嬌じみた雰囲気があった。
読了日:8月29日 著者:誉田哲也ワカコ酒 3 (ゼノンコミックス)の感想
もう展開とか構成とかは決まり切っている。だからこそ、お酒とおつまみをじっくり味わって、ぷしゅーというワカコさんの幸せを寄り深く感じることができるんだよな。ぼくも、今晩はマカロニサラダと酎ハイで楽しみたい。
読了日:8月28日 著者:新久千映恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIESの感想
村上春樹以外は初見の作家ばかり、しかもあまり得意ではない翻訳物だったけど、意外とすんなり読めた。収録作を読んでいると、恋愛小説って昔からあるテーマなのにまだまだ書き尽くされていないと感じた。特に好きだったのは、「L・デバードとアリエット」、それに「ジャック・ランダ・ホテル」かな。特に、「L・デバード・・・」は短編小説とは思えないほどのスケールの物語だったのに、詰め込みすぎ感がないことがすごい。
読了日:8月27日 著者:マスカレード・ホテル (集英社文庫)の感想
東野作品としては水準作。新田のにわかホテルマン振り、ホテルにやってくる客の人間模様など、ミステリーとしてよりもホテルドラマとして楽しめる部分が多かった。続編も出ているけど、シリーズ作品にしてはキャラが弱いような気もする。と言いつつ、続編の「マスカレード・イブ」は購入済み(^_^;
読了日:8月22日 著者:東野圭吾珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
今回は長編だったけど、切間バリスタの言い回し、珈琲の蘊蓄、伏線の張り方など、このシリーズの魅力がしっかりと活かされており楽しめた。冒頭に出てくる女性の正体はすぐ分かったけど、なぜそこに現れたのかという謎を最後まで引っ張ってくれたことも良かった。
読了日:8月22日 著者:岡崎琢磨高校入試 (単行本)の感想
湊作品らしく構成に工夫は凝らしているんだけど、全体的に薄っぺらい印象を受けた。一高を巡り地元の人たちが一喜一憂しているのを見て、なんでたかが高校にそんなにこだわるのかと思った。このあたりの「田舎=地方都市」の描写の上手さに毎度ながら感心した。
読了日:8月22日 著者:湊かなえ桜ほうさらの感想
名前に笙の字が使われているように笙之介は武士としては優しさが勝っているように描かれていた。それでも、父の事件の真相に触れると強い感情を見せるところに、武士の意地を感じた。魅力的なキャラが多いからこの一作で終わらせることはもったいない気がする。
読了日:8月20日 著者:宮部みゆき天使のナイフ (講談社文庫)の感想
犯人である少年の更生を優先し、被害者感情を軽く見るという少年法の問題を軸に据えている。しかし、被害者感情の救済を求める一面的な主張にならないところが良かった。貴史が妻の過去や事件を調べ、たどり着いた真相は少年法の課題が幾重にも積み重なった、まさに驚くべき物だった。ミステリーとしても、社会派作品としても高いレベルにある佳作だ。
読了日:8月15日 著者:薬丸岳柚子の花咲く (朝日文庫)の感想
「柚子は九年で花が咲く」という言葉は作品で何度も出てくるけど、やっぱりラストの一言が印象的。物語が頭を過ぎり、作品世界が深く余韻として残る。儀平やおようといったこちら側の人はもちろん、あちら側の人物達に凜とした生き方を感じるところが葉室作品の魅力かな。
読了日:8月14日 著者:葉室麟数学は世界をこう見る (PHP新書)の感想
イデアルやホモロジーなど、代数や位相幾何学を中学レベルの数学知識を前提に説明してくれている。 それでも難しい。でも、抽象的な概念にできるだけ具体的なイメージを与えてくれるんで理解の入り口にはたてたと思う。
読了日:8月13日 著者:小島寛之昭和元禄落語心中(6) (KCx(ITAN))の感想
主役は与太郎なんだけど、小夏と八雲の話に目が行ってしまい、与太郎は狂言回しに感じちゃうんだよな。その与太郎が大スランプに。一回り大きな落語家になるための試練なんだろうな。
読了日:8月12日 著者:雲田はるこ天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)の感想
どうやって四千両を用意するのかと思ったら、その手があったか。物語の幕引きに向け主要な人物達が挨拶代わりに出てきたことが良かった。特に、小松原様に再会できたことがうれしい。野江との再開後の展開はあっさりしているけど、その方が余韻が残ると思う。それにしても、これが最後かと思うと、惜しくて一文字一文字丁寧に読んでしまった。本当に良い作品に出会えてよかった。
読了日:8月9日 著者:高田郁カササギたちの四季 (光文社文庫)の感想
登場人物達やちょっとした出来事まで、全てきっちり物語に繋がっており、しっかりした構成のミステリーを楽しめた。 華沙々木の迷探偵振りもいいけど、真相を胸に秘める日暮の優しさがいい感じ。 あと、各話の冒頭に出てくる強欲坊主は話のツマかと思ったら、最終話でしっかり裏切られた。
読了日:8月9日 著者:道尾秀介白蓮れんれん (集英社文庫)の感想
宮崎家に残された700通の手紙を取材して書いただけに、龍介と白蓮の不倫時代が生々しく感じる。朝ドラじゃ二人の関係をそのまま放送できないから、「花子とアン」ではかなり脚色したことも理解できる。いまの白蓮プチブームにあやかって映像化を企画しているんだろうな。
読了日:8月8日 著者:林真理子宇宙が始まる前には何があったのか?の感想
ここ100年の宇宙論の進歩をかなり本質的なところまで解説している。しかも、かなり一般読者を意識した内容で読みやすかった。 人間原理や超ひも理論をきちんと理解しつつ、従来の物理学のあり方と違うその結論に違和感を表明しているところに、科学者としての立場を感じた。 この著者と訳者のコンビの本をもっと読んでみたい。
読了日:8月6日 著者:ローレンスクラウス64(ロクヨン)の感想
娘の失踪、14年前と現在の誘拐事件、県警組織内の対立、マスコミとの関係、など嫌になるほどの重荷を抱えてがんばる三上の姿に共感する。ラストで、三上は救われたかもしれないが、個人的にはもうちょっとすっきりした解決が見たい気もした。何はともあれ、作者が健康を取り戻したようだし、今後も作品を発表して欲しい。
読了日:8月4日 著者:横山秀夫風雲児たち 幕末編 24 (SPコミックス)の感想
表紙の美女は誰かと思ったらイネだったんですね。それにしても、イネと蔵六の関係にはびっくり。 巻末のインタビューで後150話ぐらいと語っていた。でも、今回も村垣範正など新たな人物を掘り起こしているし、話は膨らむだろうから200話以上かかりそうな気がする。本当に作者には長生きしてしっかり完結させて欲しいな。
読了日:8月3日 著者:みなもと太郎
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