統帥権と帝国陸海軍の時代 (平凡社新書)
旧日本軍の歴史を統帥権に焦点を当てて記述した本だ。明治の創設期から第二次世界大戦の終戦による解体までの旧日本軍の通史をコンパクトにまとめてあり、新書としては良い部類に入るんじゃないかな。
ぼくとしても統帥権確立時期の事情や同時期の他国の統帥のあり方の比較などの知識が得ることができ、読んで損はなかった。この著者とは意見の異なるところもあるが、どの作品も豊富な資料を引用してくれているから助かるな。
この本を読んだらあらためて、明治以降の日本に対して、少なくとも戦前の日本に対して一番大きな影響を与えたのは山県有朋なんだよなという思いが強くなった。
- 作者: 秦郁彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/02/11
- メディア: 新書
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