補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)

ヨーロッパにおける著名な戦争を補給の観点から検証した本。
第一次大戦までは現地調達に頼っていたんだ。補給の重要性は認識していたけど、軍隊の展開に併せて補給を円滑に行うためのテクノロジーにかけていたと言うことか。


第二次大戦になりようやくテクノロジーは追いついてきたが、やはり実戦では、綿密に準備してきたオーバーロード作戦でさえ計画通りには行かなかったそうだ。
それでも、連合国側が勝利したのは、計画のミスが問題にならないほどの圧倒的な戦力を持っていたから何だろうな。
日本とかドイツが無理な計画を立て、それが失敗したらそのままズルズルと敗戦に追い込まれたのとは対照的だ。


この本は、示唆のある内容が多くて良い本なんだけど、文章がこなれていない点が大きなマイナスになる。そのせいで、何度か途中で読むのを中断して、他の本に浮気しちゃったんだ。

補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)

補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)