変身 (講談社文庫)

脳移植を受けた主人公が自分の人格が変わっていくのを不審に思い、手術の謎を探るというお話し。


謎解きよりも人格が変わる主人公やその人間関係の描写がすばらしい。
告白インパクトが残るなか読み始めたけど、その余韻を忘れさせるぐらい面白い。


東野圭吾はミステリー作家に分類されるけど、純粋な謎解き作品よりも人間ドラマがメインの作品の方が読み応えがある。ぼくがお気に入りの「白夜行」や「宿命」もその傾向があるし。
他の作家なら謎解き作品にも好きなものはあるけど、東野圭吾の場合ちょっと弱い気がする。


脳手術と人格の変化というとアルジャーノンを彷彿させる。
ググって見たけど、同じように感じている人がいるんだね。

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)